平成の世も終わりを告げようかというこのご時世にまだ「クリぼっち」なんて言ってるの?
最近僕があまりテレビを見なくなったせいでしょうか、昔に比べれば世の中そんなにクリスマスクリスマスしてない気がします。
それでも外に出ればイルミネーションできらめく街並みや、ご家庭でも個人的にお家をイルミネーションで飾っているところもちらほら見かけて「ああ、年末だなあ」なんて感慨にふけることもしばしば。
あ、ついでに言っときますけど、たまにすごい気合いの入ったイルミネーションで公共の施設でもない一個人のお宅がビッカビカに光っているところ見かけますけどあれってどうなんですかね?家の中に入っちゃうとイルミネーションもそんなに見えないでしょうし。
まあ、そんなことはさておいて僕がちょっと呆れたというか、まだそんなことを言わないといけないのかと思うのが「クリぼっち」という言葉です。
話はちょっとだけ飛びますが・・・
ひと昔前の昭和のころってクリスマスイブに一人で過ごすことって結構なコンプレックスになっていたと思うんですよね。
全ての元凶は山下達郎とJR東海クリスマスエクスプレスのCMだと思っています。(あくまで個人の感想です)
昭和のころは「クリスマスイブに一人で過ごすなんて人として失格」みたいな風潮というか空気のようなものがありましたが、近年、そういうことも無くなってきたんじゃないかと思っていました。
最近の若者たちはそんなにメディアに流される方ではないと。
山下達郎やワム、ジョン・レノン、マライヤ・キャリーが高らかにクリスマス賛歌(アンセム)を歌い上げたとしてもそれに動じることは無いのだと。
そう思ってました。
やっと「クリスマスに一人でいることをコンプレックスに感じる時代」が終わりつつあるのだと。
そう思って心穏やかになりかけたときに見つけたのがこの「クリぼっち」という言葉でした。
若者を中心に使われる言葉で、どちらかというとそのニュアンスからそれほどの悲壮感が漂うということはありませんがクリスマスに一人でいるということについて自虐的な言い方だということには違いありません。
この言葉の存在を知って僕は
「世界はまだ山下達郎とJR東海クリスマスエクスプレスのCMの呪縛から逃れられないのか・・・」
と悲しくなりました。
僕だって恋人と、雨は夜更け過ぎに雪へと変わる世界ですごしたかった・・・
ラストクリスマスでギブユーマイハートしたかった・・・(どっちもうろ覚え)
そうでない自分を呪うようなことはもうしたくない・・・
時は昭和から平成へ、そしてその平成の世も終わりを告げようとしているこの世の中でまだクリスマスに恋人と過ごさないことを気にして生きていかなければならないのか・・・
いつになったらクリスマスに一人でいることにコンプレックスを感じることのない世界になるのか・・・
その日はきっと来るのだと信じて今日は一人で鶏のから揚げでも食べようと思います。
では、みなさまよい夜を。ハッピークリスマース!!(お前が言うな)
ご覧いただいてありがとうございました。