ノールックやけくそ塗り(マスクへの理解編)
前回、線画抽出した線画に色を付けていこうと思うのですが、色塗りに関してはまったくなにが何やらわかりません。
たぶんブラシを使う、カラーパレットから色を取る、線が閉じていれば塗りつぶせる。
漠然としたイメージとしてはこんな感じです。
本来ならいろいろ検索して様々なやり方を調べてからやるべきなんでしょうが、塗りに関しては直感的に手法が多すぎると感じました。
まだ実際に調べてないので何とも言えないのですが、自分的には「え、まだ塗りとか早いんじゃね?そっちの領域に踏み込んでいくと大変なことになんじゃね?」と二の足を踏んでいることは否めません。
ならばネット上にあげられている様々な講座やTIPSを見る前にとりあえずは今ある知識を総動員して自力でやってみようと思い立ちました。
この記事のタイトルである「ノールックやけくそ塗り」とは
ノールック(講座やTIPSは見ないで)やけくそ(自分の思うがままの方法で思いっきり)塗り
ということなのです。
でも、その前にこれだけは押さえとかないといけないかなというものがあります。
それが「マスク」です。
そもそもマスクってなんだ?
色を塗っていく際に抽出した線画にも色を付けたいと思いました。
黒単色ではなく髪の毛付近の線画は髪の毛に近い色、肌付近は肌に近い色といった感じで塗りたいのです。
そのために線画部分からはみ出さないように色を塗るのに有効なのが「マスク」なのですが、そもそもマスクってなんだという疑問が頭をもたげます。
今までこの手のドロー系ソフト(とでもいうんでしょうか)を使ってきてマスクの存在は知っていましたし、ただ何となく「便利だな~」なんて思いながら使ってきました。ですが、今日はそのあやふやな観念をきっちりさせたいと思います。
“ マスク ” でキーワード検索すると
- 顔にかぶるマスク(覆面)
- 風邪予防などのマスク
- マスク=顔という意味(例)「彼はその甘いマスクで彼女を誘惑した」
など出てきますが、ここではその意味ではなく、「隠す」という意味がドロー系ソフトにおけるマスクの意味だと思います。
他にも塗装の際に使う「マスキングテープ」は塗ってはいけない場所を隠すために貼るテープなので同じ意味合いかと思われます。
「マスク」とは隠すこと⇒見えなくすること⇒非表示にすること、ということがここで言うマスクの意味なんだと思います。
マスクについて調べていると、クリップスタジオではマスクひとつとってもいろんなやり方があることが分かりました。
レイヤーマスクとクリッピングマスクとクイックマスクと透明ピクセルをロックってどう違うの?
マスクの方法については
があることが分かりました。(もしかした僕が知らないだけでもっとあるかも・・・)
レイヤーマスクからどんなものか見ていきたいと思います。
レイヤーマスクを使うにはマスクを適用したいレイヤーを選択後、上部メニューバーの「レイヤー」 → 「レイヤーマスク」 →「選択範囲外をマスク」or「選択範囲をマスク」を選ぶ。
もしくは、マスクを適用したいレイヤーを選択後、右クリックでメニュー表示 → 「レイヤーマスク」 →「選択範囲外をマスク」or「選択範囲をマスク」を選ぶことになります。
レイヤーマスクを選択するとレイヤーパレットのサムネイルにもうひとつサムネイルが追加されるのが分かると思いますが、これが「マスク」を理解する上でのポイントのひとつだと思います。
レイヤーマスク選択時に「選択範囲外をマスク」or「選択範囲をマスク」の二つから選ぶようになってましたが、あらかじめ選択範囲を取っていなければ下図のようになります。
上記の図では選択範囲を指定せずに「選択範囲外をマスク」を選ぶと線画があるはずのキャンパスには何も表示されず、サムネイルのひとつは真っ黒に塗りつぶされています。
これはどういうことかというと
「選択範囲以外は隠し(マスクし)ちゃうよ~サムネイルの黒いところは隠してるってことだよ~」ということで、上記ではあらかじめ選択範囲を指定してないので全部隠されました。
では「選択範囲をマスク」の場合はどうかというと、あらかじめ選択範囲を指定しない場合はレイヤー内の線画はすべて表示され、サムネイルのひとつは白く塗りつぶされています。
これはどういうことかというと
「選択範囲を隠し(マスクし)ちゃうよ~サムネイルの白いところは隠してないってことだよ~」ということで、上記の画像ではあらかじめ選択範囲を指定してないので全部線画が表示されたのでした。
と、ここでおちいりやすい罠があります。
それが「レイヤーマスクの 黒=非表示、白=表示」という認識なのです。
これは間違っています。
僕はいつもこの認識で混乱させられます。
今回この記事を書いた理由として僕の中のこの間違った認識を正すということが理由の一つとしてあります。
たとえばレイヤーにレイヤーマスクを設定して、上記の図のようにレイヤーの右側のサムネイルが真っ黒な状態にあったとします。
この時僕は「はっは~ん、黒くて表示されてないってことは白く塗れば表示されるってことだな」と思い、右側のサムネイルが選択されていることを確認してから、描画色を白に変更してブラシやペンツールで表示させたい部分を塗っていきます。
するとキャンパス上で塗った部分は表示され、レイヤーマスクのサムネイルの黒かった部分も塗ったところは白色で表示されるようになります。僕「よしよし」
作業を続けていると今度は非表示にさせたい部分が出てきました。
その時僕は「今度は逆に描画色を白から黒に変更すれば黒で塗ったところは非表示になるはずだ!(ドヤッ」と思い、描画色を白から黒に変更して消したい(非表示にしたい)ところを塗りますが消えません。僕「なんでー?」
そればかりか黒で塗ろうが青で塗ろうが塗った場所は表示されるのです。
上記の画像の赤丸で囲ってある部分、レイヤーマスクのサムネイルは黒と白のモノクロというわけではなく、正しくは
「黒=塗り属性無し 白=塗り属性あり」ということで、塗り属性があるところには表示され、塗り属性が無い場所にはマスク(隠す)がかかるということなのです。
レイヤーマスクをまとめると
- 表示させようと思ったら塗る(色はなんでもいい)
- 表示させたくなかったら(マスクかけたかったら)塗りを消す、もしくは透明色で塗る
ということになります
ずいぶんと回りくどく説明してきましたがマスクの特性でいつも混乱するところなのでもう間違えないようにきっちりしておきたかったのです。
クリッピングマスクって何?
続いてクリッピングマスクを使ってみようと思います。
と思いましたがレイヤーマスクだけで異様に長くなってしまったので次回へ続きます。
次回
yoshino-kimiharu.hatenablog.com
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