クリップスタジオペイントのベクターレイヤーで制御点のハンドル操作のコツ
はじめに
クリップスタジオのベクターレイヤーで図形ツールの一部がアンカーポイントというか制御点から延びるハンドル操作によって編集可能だということをご存知でしょうか。
このハンドル操作がなかなかクセがあって使いにくいのですが、僕もクリスタと液晶タブレットを購入して一年以上使っていく中でコツみたいなものを発見したので今回備忘録替わりといっては何ですが記事にしてみたいと思います。
以前下記のような記事を書きましたがそれの進化版ともいえるかもしれません。
yoshino-kimiharu.hatenablog.com
ポイントは3次ベジェが選択できるかどうか
ベクターレイヤーで制御点の操作は分かるけど制御点から延びるハンドルは操作したことないって人もいらっしゃるかもしれません。
ベクターレイヤーで制御点はたいてい表示されますが、ハンドルは2次ベジェと3次ベジェを選択しないと表示されないためです。
そしてハンドルを個別に操作できるのが3次ベジェです。
今のところ僕が知る範囲では「図形ツール」の中の「曲線」と「連続曲線」でベクターレイヤーでのハンドル操作が可能みたいです。(※今後のアップデートなどによって他のツールでも選択可能になるかもしれません)
ポイントは「サブツール詳細パレット」(スパナみたいなマークをくりっく)で3次ベジェが選択できるかどうかだと思います。
「連続曲線」ではツールプロパティで3次ベジェが選択できるのに対し「曲線」では「サブツール詳細」まで開かないと選択できないので盲点でした。
図形ツールの曲線での操作例
実際に分かりにくい「曲線」のほうでやってみましょう。
まずは新規ベクターレイヤーを作成します。
※念のためですがラスターレイヤーでなくベクターレイヤーですよ。
レイヤーパレットの赤丸の部分をクリックしましょう。
そして図形ツールを選択して直線線画の中の「曲線」を選びます。
次に上記画像の③の部分をクリックして「サブツール詳細パレット」を表示して
④の単位曲線の項目のなかの⑤3次ベジェを選択します。
3次ベジェの特徴としてドラッグ後に二か所のクリックで曲線の曲がり方を決めます。
(これは実際には見えていませんがハンドルの位置を決めているのだと思います)
実際にやってみましょう。
制御点とハンドル操作は線修正ツールで
次に本題のハンドル操作に移ってみましょう。
図形ツールのままでは制御点もハンドルも表示されませんので⑥「線修正ツール」を選択して⑦「制御点」を選択します。
ちなみに「制御点」のツールプロパティで上記図⑧の内容で処理内容が変更できます。
今回は「制御点の移動」を選択します。
そして先ほど作った曲線にオンマウスすると「制御点」と「ハンドル」が出てきてこの二つを操作することによって編集が可能になります。
「制御点」は始点と終点の位置を「ハンドル」は曲線の曲がり具合を調節できます。
(2次ベジェではこのハンドルがくっついていて個別の編集ができません)
制御点はオブジェクトの始点と終点ですのでとても分かりやすいのですが、クセがあるというか問題なのがこの「ハンドル」です。
オブジェクトにオンマウス(ポインタを合わせる)しているうちはハンドルは表示されていますがハンドルを操作しようとしてオブジェクトからポインタを離すと非表示になってしまいます。(今後のアップデート等で改善されるかもしれませんが)
この点がクリプスタジオでのベクターレイヤーでの3次ベジェの操作を難解にしている点だと思われますがこのハンドル操作のコツのようなものを発見しました。
グリッド表示で消えるハンドルの位置を把握
それが「グリッドを利用する」ということです。
このハンドルはオブジェクトからマウスポインタを離すと非表示になりますが本来あるハンドルの+マークのところにポインタを合わせるとつかめて操作できるようになります。
なのでグリッド表示でおおよそのハンドルの+マークの位置を覚えておいて+マークがあった場所までポインタを移動してハンドルをつかみます。
(グリッド表示とは画面上にマス目を表示するもので、このマス目は書き出しデータには反映されません。上部メニューバーの「表示」から選択できます。頻繁に使うので僕はショートカットキーを割り振ってスグに表示・非表示の切り替えができるようにしています)
ハンドルさえつかめればあとは編集が可能です。
ちなみにハンドルは制御点に近づけたり遠ざけたりして長さも調整できて、それによって曲線をいろいろと調整できます。
ハンドルを見失ったらグリッド表示して位置を確認してからまたつかみに行ったらいいと思います。
とりあえずはいろいろ触ってみて制御点とハンドルの操作に慣れることから始めてみてはいかがでしょうか。
最後に
ちょっとクセのあるクリプスタジオのベクターレイヤーですが工夫次第で使えると思います。
この方法よりももしかしたら効率的な方法があるかもしれません。
もしご存知の方がいらしたらコメントやブコメで教えていただけると幸いです。
ご覧いただいてありがとうございました。