日常生活において自分がどうしようもなく未熟だなあ、と思う時
未熟というのはいつも描いているイラストのことではないです。
その点が未熟だということは語るに及ばないほどの自他ともに周知の事実だと思いますので。
自分の意図を通すということ。
先日まだ桜が散る前、公園を散歩していた時のことです。
満開の桜の木の前で60代くらいの老夫婦が写真をとっているところに出くわしました。
正確には奥さんが桜の木の前に立って、旦那さんが携帯のカメラで写真を撮っているところでした。
旦那さんは携帯を片手に老眼のせいか目を細めながら手を伸ばしたり近づけたりして、奥さんと操作があーでもないこうでもないと言いながら写真を撮っています。
その姿をみた僕は
「ご夫婦で一緒のところを写真にとってあげたい」
そう思いました。
話はちょっと変わりますが、突然の事故で急逝した僕の父はいつも写真を撮る側で、父自身の写真はとても少なかった、母と一緒に撮った写真なんてほとんどなかった。ということが一瞬頭によぎったというのもあります。
そしてさりげなく桜を見るふりをしながら近づいていったんですが
「写真撮りましょうか?」
の一言が出ない。
断られたら恥ずかしい、余計なお世話なのかも、ご主人は写真撮られたくないかも・・・とかとか、
そんなことが頭の中をぐるぐる回って結局言えずじまいのまま、僕がモタクサしているうちに写真を撮り終えたその老夫婦は桜の前から去っていきました。
こういう時に「行動への瞬発力」がまだまだ弱いなあ未熟だなあといつも反省します。
こんなことはしょっちゅうで車椅子に乗っている方をスーパーで見かけたり、弱視っぽい人が病院で書類を書いているのを見かけたり・・・
「何かお手伝いしましょうか?」
簡単な一言なんですがそういったときに頭でグジグジ考える前にスパッと行動に移せないものかと思います。
逆にそういうことが反射的にできる人っているんですよね。
頭で考えるより先に身体がうごくタイプの人。
人の目とか全く気にせず一直線に自分の意図を最短距離で通す人。
世間体のみならず相手の都合さえも考えずにただ単純に自分がやりたいからやる。
別に人助けに限ったことではなく、
「あ、今日は調子がよさそうだね」
とか
「髪型変えたんだね」
とか
自分が思ったことをすぐに口にできる人、行動できる人。
そういった直情的な人に憧れます。(TPOはわきまえないといけないと思いますが)
病院、駅の構内、バスの車内・・・様々な場面でそういう人を見かけるたびに僕は心の中で「心の師匠認定」をしてその人たちを見習うようにしています。
いい年をして思春期の男子みたいにウジウジ考えて行動できない自分が情けなくなる時も多いですが「心の師匠たち」を見習ってちょっとづつでも行動できるようになればと思っています。
ウジウジ考えてることはたいていは取り越し苦労な場合が多いんですけどね。
ご覧いただいてありがとうございました。