【27カット】最近の5分間ドローイングまとめ【その5】
5分間ドローイングとはネットで見かけた気になる写真などを
- 下描きなし
- 制限時間5分
- 消しゴム使用禁止
- なるべく自分の絵に変換しつつ描く
という縛りのもとでクリップスタジオと液晶タブレットを使ってタイマー片手にスケッチしていくものです。
お手軽に短時間でできる練習法ですので5分間ドローイングをほぼ毎日やっていますが、数がたまってきたのでまとめてみようと思います。
真ん中の子(名前は知らない)が一番気に入っています。
上の段の3人はおそらく同じ人物がモチーフだと思いますが、画力が安定してないので全員別人に見えます。
上記の人物一人に対して制限時間5分を守って描いています。
この5分間ドローイング、もともと漫画家でイラストレーターである江口寿史さんが提唱したものですが僕はそれに僕なりのルールを付け加えてやっています。
江口寿史さんの場合、雑誌などで見た気になる写真などをミリペンかなにか使って5分でスケッチして、その写真は描いたら捨てちゃうそうです。
「後で描こうと思っても絶対に描かないから」という理由だそうです。
僕の場合はネットで見つけた気になるモチーフを描くようにしています。
一度描いたモチーフはなるべく描かないで常に新しいものを描くようにしています。(その方が飽きが来ないと思ったので)
消しゴム使用禁止(厳密に言うと消しゴムツール)なのは本家の江口寿史さんがアナログのペンで一発描きしてらっしゃいますのでそれに倣ってなんですが、「失敗できない」という適度な緊張感が保てるので良いと思います。(デジタルだと消したり取り消しが容易なので)
なぜ5分かというと集中力の観点から5分にしています。
集中力で「スタート効果」と「締め切り効果」というのがあります。
開始5分と終了間際の5分は集中力があがるそうなのでそういった心理的なテクニックの応用です。
このように独自のルールを織り交ぜながら5分間ドローイングは続いています。
一番の目的は「継続」ですのでその点でいうと今のところは僕のもくろみ通りなのです。
ご覧いただいてありがとうございました。
恐れが恐れで無くなるとき。
道端で遭遇する野良犬が怖かった
子供の頃の話ですが、ある時期まで野良犬が怖かったんです。
AIが~シンギュラリティが~なんて言ってる近未来の昨今では野良犬なんてめったに目にすることはありませんけど、僕が子供のころ(昭和時代)は外で遊んでいるとたまに遭遇していました。
狂犬病の危険性から、大人たちは「野良犬には気をつけるんだよ、噛まれた狂犬病になるよ」なんて脅かすもんですから余計に怖かった覚えがあります。
小学1年生くらいまでだったと思いますけど道端で野良犬と遭遇するともしかしたら噛まれるんじゃないかと怖くて怯えていたものでした。
でもある日を境に野良犬は僕の中では怖くなくなりました。
その転機となったのは僕が小学1年生のある日のこと、今は亡き父との思い出の日までさかのぼります。
その日僕と父が近所を散歩していると僕たちの前方50メートルくらいのところに首輪も何もしていない明らかに野良犬と分かる真っ黒な中型犬が姿を現したのです。
僕はとっさに父の後ろに隠れます。
「なんだよ、あんなのが怖いのか」
「えー・・・だって噛むもん・・・」
僕がそう言うと父は野良犬に遭遇した時の対処法を僕に教えてくれました。
「いいか、石を投げればあいつらは逃げていく」と。
父が道端の小さな石を拾って野良犬に向かって投げると(石は命中せず)、おどろいた野良犬はさっときびすを返して僕たちから距離を取りました。
「おー」と感心する一方で、完全にその不安が払しょくされなかった僕は
「でも、石が犬に当たらなかったら?」
「近くに石がなかったらどうするの?」と聞くと、
父は
「石は当てないほうがいい。拾って投げる真似をするだけでもいい」
「石を投げる動作を見せるだけでも犬はびっくりして逃げていく」
と教えてくれました。
実際に、動作としてかがんで地面に手を伸ばして石を拾って野良犬向かって投げる真似をするだけで野良犬は逃げていったのです。
このことを覚えてから僕は野良犬に対する恐怖心が無くなりました。
どういうことか自分なりに分析しますと「恐れ」と言うものは不明確なものから来る混乱によるものだと思います。
父に対処法を教えてもらうまで僕にとって野良犬は未知数なブラックボックスで、ただ闇雲に危険なものであるとの認識で、それに対峙したときは混乱していました。
しかし、その対処法を知れば混乱は無くなります。
対処法が分からないから混乱する。 混乱するから見えなくなる。
混乱の先は暗闇です。
混乱の中心に居る時、暗闇の中に居る時、その暗闇は一見果てしなく続いているようにも思えます。
まるで底の見えない泥沼にでもはまり込んだように。
足さえついてしまえば(その全貌が分かれば)底は案外浅いことがよく分かると思います。
全貌さえ分かってしまえばなんてことはないのですが、その中心にいるときはその混乱の中で完全に恐怖に支配されてしまっているのです。
父のおかげで野良犬にもニガテなものがあると分かり(底が見えた)、石を投げる真似をすることでそれを遠ざけることができ、恐れの中心から出ることができたのだと思います。
雷も怖くはなくなった。
雷についても似たような体験をしました。
子供の頃は雷雨の中、あの稲光と轟音にただただ怯えていただけでした。
しかしその転機が訪れたのは小学生の高学年のあるとき、本を読んで光の速さと音の速さの違いから雷の発生源から自分がいる場所の距離を大まかに測る方法を覚えたときでした。
どういうことかと言いますと、稲光がしたのを見るとすかさず頭の中で数を数えます。
1、2、3、… 落雷音が聞こえるとカウントを止めます。
この頭の中でカウントした数が多ければ多いほど光速と音速との違いから雷の発生源と自分のいる場所との距離は遠くなります。
しかし稲光と落雷音がほぼ同時もしくは同時なら注意が必要です。
1度だけ山林のふもとでアルバイトをしていた時、雷雨の中で稲光と落雷音が同時に発生したのを確認しました。
その時の落雷音は遠くで聞いていた時よりも音量はもちろん大きいのですが何か乾いた感じだった印象が今も強く残っています。
「あ、これは近くに落ちた。雷雲は真上にいる」と思い、すぐさま屋根のある場所に避難したことを覚えています。
とはいえカウントの数が多ければ(稲光と落雷音の発生タイミングが離れていれば)そんなに怯える必要はないですし、必要以上に警戒する必要もないと思います。
闇雲に怯える必要もなくなりますのでパニックにならずに落ち着いて行動することができると思います。
雷雲に関しては、もしかしたらとても広範囲で発生している場合もありますので、完全に無警戒というかのんきにはしていられないと思いますけど。
仕事に関しても同じことが言える
仕事に関しても同じことが言えると思います。
新入社員として新たな部署なりチームに配属されたときはすべてが未知のもの、それこそブラックボックスだと思います。
初めのころは仕事で使う専門用語、その業界ならではの隠語、独自のルールなどが分からず大いに混乱すると思います。
でも、次第に知識としてそれらの用語や業界のルールを身につけ、先輩たちから仕事に関する様々な知恵を拝することで仕事の概要、その全貌がつかめるころには既に恐れも混乱もなくなっていると思います。
その転機は緩やかに訪れ、気づいたときには既に混乱の中心からは出ているものです。まるで早春に芽吹いた新緑がゆっくりとその緑をたくわえ、初夏に鮮やかな緑で森を萌やすように。
もし、今自分が仕事や何かに対して恐れを抱いているのならそれはもしかして「混乱の中心に居るのかもしれない」と冷静に考えてみるのもいいのかもしれません。
最後に
歳をとって経験を重ねていくと、このように様々な事柄に対しての対処法を覚えていきます。
これが「知恵」というものなのでしょうか。
僕の父はもうこの世にはいませんが、僕に様々な知恵を授けてくれた父に改めて感謝したいと思います。
他にはえ~っと・・・今ぱっと思い出せませんがたぶん他にもあると思います。きっと・・・
もし、父に野良犬の対処法を教えてもらっていなかったら僕は大人になった今でも犬が怖いままだったのかもしれません。
その知恵が僕の胸の中で息づいていると思うとありがたいやら誇らしいやらといった気持ちにもなります。
ちなみに僕は過去、家で飼っていた中型犬から思いっきり噛まれて足に穴が開いたことがありますが、それでも不思議と犬が怖くなることはなかったですね。
(そのときは僕が犬をからかって遊んでたからきっと犬が怒ったんだと思います→自業自得)
経験を積み、知恵を積み重ねることによって闇雲に怯える機会は減りました。
しかしそれは逆に「恐怖を味わう機会」が減っていくということでもあると思います。
大人になるにつれ、もう子供の頃のような「みずみずしい恐れ」を二度と味わうことができないのかと思うと少し寂しい気もします。
もう野良犬も雷も予防接種の注射もジェットコースターも幽霊も怖くなくなりましたもんね。
あ、でも女性だけは怖い・・・特にきれいな女性はこわいこわいまんじゅうこわい・・・
・・・
ご覧いただいてありがとうございました。
割と好評な(当社比)父の他のエピソードはこちら↓
yoshino-kimiharu.hatenablog.com
【2コマ漫画】ひねくれもののロジック
ひねくれものはいつも穿ったものの見方をしてしまう。
親子間で問題を抱えている方々はいつの世もたくさんいらっしゃいます。
こういうニュースを聞くと「はは~ん、親子で確執があるから子供に相続させたくないんだろうな~」なんてゲスな勘繰りをしてしまいます。
寄付をされたご老人にご子息がいらっしゃるかどうかは全く知らないんですけどね。
なんせひねくれものですから。
ご覧いただいてありがとうございました。
レディプレイヤーワンという映画を映画館で見れた幸せ
レディプレイヤーワンを見に行きました。
見終わってエンドロールが流れたときに僕が心の中で叫んだことは
「スピルバーグありがとー!!!!」でした。
はじめ人間ギャートルズならこんな感じでセリフが出るくらい感謝の気持ちでいっぱいでした。
それくらい面白かった!
今回はレディプレイヤーワンの感想を極力ネタバレなしで書いてみたいと思います。
ですのでネタバレやあらすじを期待しているかたはブラウザバックもしくはスマホの・・・(スマホの場合の適当な表現が思いつかない)・・・とにかくそういうことです。
映画の面白さを測る指標
僕が映画を劇場で見たときにその映画が面白かったどうかを測る指標のようなものがあります。
そのひとつに
「途中で眠ってしまったか?」
というのがあります。
やはり2時間前後の作品を暗い中で座って見続けないといけませんからちょっとでも退屈だったりすると眠ってしまうことが多いです。
今回のレディプレイヤーワンは眠るなんて滅相もない。そんな暇はなかったです。
あっという間に上映時間が過ぎていった印象でした。
この映画の特色として自分の見知ったキャラクターがそこかしこにちりばめられるように登場していますのでそれらをなるべく見逃すまいとストーリーを追いつつもその点も注意して見ていたせいもあるのかもしれません。
そして面白かったかどうかの指標のもうひとつに
「エンドロールが終わるまで座っていられるか?」
というのがあります。
これは映画が終わってエンドロールが流れ始めても席を立たずにその余韻を楽しむことが出来るかどうか?ということです。
最近の傾向としてはエンドロールが流れ終わった後で1分くらいのおまけ映像みたいなのが流れることがありますがそれに関係なく余韻を楽しめるかどうかです。
余談ですが最後のおまけ映像はエンドロールが流れ始めたらあらかじめ「おまけ映像はありません」などのアナウンスをしっかりして欲しいですね。
僕は安全と忘れ物防止のためにもなるべく劇場内が明るくなってから席を立つように心がけていますが時にはトイレの我慢が限界値に近いときもありますので一刻も早くトイレに行けるようにその手のアナウンスがあったほうが助かると思います。
これは良いチェーホフの銃だ
話はもどって今回のレディプレイヤーワンは余韻を楽しむ以上に「席を立つのが惜しい」と思えるほどのいい作品でした。
ストーリーも秀逸で真っ先に思ったことは、これはよくできた「チェーホフの銃」だな。ということです。
「チェーホフの銃」とは要約すると物語に持ち込まれた要素は、すべて後段で使い切らなくてはならないというものです。
誰も発砲しない銃は舞台に置くべきではないということだと思います。
レディプレイヤーワンではすべての材料・素材をオーディエンスに見せた後、最後の最後まできっちり余すところなく料理されてそれらが登場し、オーディエンスはそれらをのこさずおいしくいただくことができるといった印象でした。
まとめ
今回は字幕版を見に行きましたが次は吹き替え版を見て字幕を追わないで画面の隅々まで見てみたい。
そんな気持ちにさせる映画でした。
そして最後にもう一度スピルバーグにこんなすばらしいコンテンツをありがとうと言いたいです。
ご覧いただいてありがとうございました。
5分で描いた絵をカラーイラストに仕上げる100本ノック 11本目
このシリーズやっと11本目なんですが、この11本目を完成させるまで時間がかかりました。
この前にひとつ描きかけのものがあったんですがどうにもまとまらなくてボツにしたりしてなんやかんやと回り道が多かったです。
今回完成させたものも描きかけのまましばらく放置したりしてなかなか気が進まなかったんですが「とりあえずやっつけでもいいから終わらせて次にいこう」と思ってむりやり終わらせた感があります。
このシリーズの目的としては色塗りの回数を増やして彩色の練習をするということがありますので手が止まることが一番の弊害かと思います。
回数を重ねるにつれ「前回よりもいいものを描こう」という欲が出てきてどんどんハードルが上がっていき、そのせいでなんだか手が進まなかった気がします。
「ヘタくそのくせにごちゃごちゃ考えるなしゃらくせえ」と自分に言い聞かせながら描いた感じです。
ではいつものテンプレどおり始めたいと思います。
まずは前回の反省から。
yoshino-kimiharu.hatenablog.com
- 何が良くないのかよく分からないけど良くないのだと思う。
- もっと回数を重ねないといけない。そのうえで自分なりの手法を探せばいいのだと思う
以上が前回の反省点でした。(他にご指摘などしていただければ幸いです)
というわけで5分で描いた絵をカラーイラストに仕上げる100本ノック11本目をやっていきたいと思います。
5分で描いた絵をカラーイラストに仕上げる100本ノック とは
- 5分間ドローイングで描いた下絵をひとつピックアップ。
- バランスなどの再調整を行う。
- 再調整した下絵から線画を作成。
- その線画に着色してカラーイラストにする。
- 100回やる。
ということをクリップスタジオと液晶タブレットを使って行うチャレンジです。
今回はテーマは
「とにかく終わらせる」
ということです。
前述のとおり描きかけのまましばらく放置していました。
クオリティどうこう言う前にこのまま手が止まってしまうことが一番まずいということでとにかく完成させようと頑張りました。
下絵のピックアップ
5分間ドローイング100日チャレンジ96日目の2枚目です。
二枚目
これを修正していきたいと思います。
描いた当初は「よく描けた」と思ってたんですが、今見るとヘタですね。
それだけ僕の目が肥えてきたんだと思います。
線画です。
今回はベクターレイヤー使ってみました。
慣れないのでまだ研究が必要ですが。
完成です。
なんかいろいろすっとばしましたがとりあえず完成です。
今回はいろいろ悩むばっかりでなかなか進まなかった感じがします。
「下手の考え休むに似たり」とでもいいましょうか、頭でごちゃごちゃ考えるより手を動かせということで、これからはどんどん作っていけたらいいなと思っています。
ご覧いただいてありがとうございました。
吾妻ひでおさんの「失踪日記」と「アル中病棟(失踪日記2)」を読みました。
吾妻ひでおさんの「失踪日記」と「アル中病棟(失踪日記2)」を読みました。
最初に「アル中病棟」の方を読んだんですが面白すぎて読後に「失踪日記」の方もネットで注文して読みました。
大まかなあらすじとしては「失踪日記」の方は氏が1989年に仕事をほっぽり出して失踪後、休載期間をとり、その間に鬱と不安からの自殺念慮から人知れず山中で自殺を試みたが失敗し、そこからホームレス状態が始まるというもの。
ゴミをあさって食料を確保していたなど、ホームレスとしての生活が赤裸々に語られています。(それまで漫画家として第一線で活躍していて単行本も何冊も出している人がホームレスっていうところがすごい)
ホームレス状態からあるきっかけで配管工としての職に就くものの、そこもしばらくして辞めたのち漫画家として復活するが連続飲酒状態からアルコール依存症となり幻覚などが出始め、家族から強制的に入院させられ治療プログラムを受けることになる。(主にアル中病棟)というもの。
吾妻ひでおさんと言えば僕が小学生のころに少し思い出がありまして、作品名は忘れましたけど、その昔ギャグタッチでちょっとエッチな漫画を描かれていたんですね。
その漫画の単行本をいとこのお兄さんが持っていて、いとこの家に遊びに行ったときはそのお兄さんが留守中にこっそり部屋におじゃましてその漫画をドキドキしながら読んでいたという思い出があります。
感想にもどりますが内容としてはホームレス状態、自殺未遂、アルコール依存症と、一見すさまじく悲壮感にあふれるものになって当然なんですが氏の漫画のタッチと独特なコミカルな表現も交えつつ描かれているので、もういっそのこと楽しく読めてしまいます。
主に「アル中病棟」でのお話ですが、アルコール依存症治療のためのプログラムで病院内に半分軟禁状態にされている生活の詳細などは普通に生活している分には知りえない情報です。
そういったところをのぞき見するような面白さもありますし、アルコール依存症についての知識も漫画ならではで分かりやすく解説されています。
特に印象にのこったのが「アルコール依存症は家族の病気」ということです。
僕の身内にはいまのところアルコール依存症の家族は居ませんが、もしいたとしたら僕自身も病気ということになります。
アルコール依存症の当人は病気だとはっきり分かりますがその周りの家族がそのときに自分自身のことを病気だと自覚することができるでしょうか。
「もしかしたら自分は病気なのかもしれない・・・」そういった疑いをもつことすら難しいのではないのかと思います。
そしてなによりですが「やっぱり絵が上手い」ということがあります。
「失踪日記」2005年3月第1刷発行、「アル中病棟」が2015年10月に第1刷発行ですので1969年のデビューを考えるとキャリアは相当なもので長年漫画を描いてこられた「老練さ」というものを感じえずにはいられません。
驚くべきことは「失踪日記」よりも「アル中病棟」の方が絵が上手くなっているということです。(見る人の好みによるかもしれません)
アル中病棟執筆中はおそらく60歳を超えられてると思いますので(2018年現在御年68歳)そのお歳でなお成長を停められていないということに驚きです。
アル中病棟の巻末インタビューでも「5年前くらいからデッサン教室に通っている」なんてことも言われてますのでベテランとして胡坐をかかないその姿勢は素晴らしいと思います。
そしてもうひとつ特筆すべきところは氏の描く「女の子がかわいい」というところだと思います。
やっぱり長年かわいい女の子を描いてきただけあって女性キャラクターが魅力的です。
基本的に5頭身くらいのキャラクターがメインなんですが独特の色気というかかわいらしさを内包していると思います。
吾妻ひでおさんの現在は2017年に食道がんが判明し、入院・手術を経て闘病生活するものの現在は退院されて元気にツイートもなさっています。
「失踪日記」、「アル中病棟」をきっかけに僕の中で「吾妻ひでおブーム」が起こっており、他の作品もAmazonで注文中です。
これからも氏がお元気であり、作品を生み出し続けられることを願ってやみません。
ご覧いただいてありがとうございました。
【右脳を鍛えるイラスト】うろ覚えで誰もが知っているキャラクターを描いてみよう(正解例もあります)
僕はこのブログのメインキャラクターである「YOKIちゃん」(たった今命名した)を描く時以外はなんらかのモチーフをもとに絵を描いております。
習慣的にやっている5分間ドローイングなんかはモチーフをもとに5分間スケッチするので何かを参考にしないと描けません。
そんなことを考えていると、ふと「僕はなにかモチーフがないと何も絵を描けないのではないか?」という疑問が浮かび上がりました。
いやいやそんなことはない。クリップスタジオと液晶タブレットを購入してからというもの日常的に絵を描いてきたし、そこそこの画力はあるはずだ。と前述の不吉な考えを振り払いつつもその疑問を断ち切るために「ならば何も参考にせず記憶だけで絵を描いたらどうなるのか試してみよう」と今回モチーフは見ないでお馴染みのキャラクターを描いてみることにしました。
この記事を今ご覧いただいているそこのあなたも紙とペンをご用意して、一緒にやってみてはいかがですか?
あとで正解も描きますので。
難易度:低 ドラえもん
まずは小手調べに国民的キャラクターの上に誰もが一度くらいは落書きで書いたことがあると思われる「ドラえもん」を描いてみたいと思います。
これは勝ちました。勝ち申した。
ドラえもんくらいは当然描けます。もうノールックで描けます。
あとはいかに躍動感のある生き生きとしたドラえもんを描くかに勝負がかかっていると思います。
さあ描きますよ~
描いている方はスクロールさせる前に描いてしまってくださいね。
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スクロール対策の茶番はこれくらいにして
モチーフを見ないで描いたドラえもんです。
割と上出来な方ではないでしょうか。
さすがに難易度が低すぎましたかね。
それでは正解版として画像検索したものを模写して描いてみたいと思います。(イラスト系ブログのプライドとして画像をそのまま引用するようなことはしないのです)
【正解例】
模写してみて気づいたことですが「ドラえもんあなどりがたし」ということです。
そのほとんどのパーツが「丸」で構成されているドラえもんですが、公式絵に近づけようとするとそのバランス調整の難しいことに気付きます。
目の高さ、口の大きさ、頭と身体とのバランス。それらが正しくないととても公式絵に近い物には見えないことが分かりました。
パチモンなら簡単に描けるが本物は難しいという。うーん、深いです。
難易度:高 ドラゴンボール・孫悟空
次はこれも誰もが知っているキャラクター、ドラゴンボールの「孫悟空」を描いてみようと思います。
ドラゴンボールの悟空は少年期と青年期でキャラクターデザインが多少異なるのですが今回は大人の青年期の悟空を描いてみたいと思います。
さあ描きますよ~
描いている方はスクロールさせる前に描いてしまってくださいね。
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モチーフを見ないで描いた孫悟空です。
・・・
なんでしょうね。
急にパチモン感というかヘタなコスプレ感が出てきました。
なんだかドラゴンボールが好きすぎていろいろこじらせてる中学生みたいです。
横につけているセリフも嘘くさくてたまりません。モノマネへたな人が真似てる人の名前を口に出していう。みたいな。
それではまた正解例として画像検索したものを模写して描いてみたいと思います。
【正解例】
描いてみて気づいたことはやはり圧倒的に筋肉量が足りませんでしたし、髪の毛のボリュームも予想以上の物でした。
それに頭身もミスしていることに気付きます。
顔の書き方としては中心から放射状にパーツが広がっているイメージですかね。
悟空を模写したことはこれまで一度も無く、今回が初めてでした。
一度模写してしまえばもう情報が入ったので次からは見本を見なくてももう少しマシな悟空が描けるのではないかと思います。
難易度:激高 セーラームーン
最後にグッと難易度を上げつつ誰もが知っているキャラクターで世界的に女の子にも人気のある「セーラームーン」描いてみたいと思います。
多分こんなの初見でノールックで描ける人なんてあまりいないんじゃないですかね。
もちろん僕も描いたことはありません。
おそらくですがこれまで一緒に描いてきた読者の方々もあまりの難易度の高さに持っていた紙とボールペンを床に投げつけているのでないかと推測します。
でも頑張って描いてみましょう。
さあ描きますよ~
描いている方はスクロールさせる前に描いてしまってくださいね。
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モチーフを見ずに描いたセーラームーンがこちらです。
描きなれてないのでいろんなところに目をつぶって欲しいセーラームーンです。
ポーズをもっとそれっぽくしたかったんですがボンヤリとしか分からなかったのでこんな感じになりました。配色としては近いところいってるんじゃないですかね。
まあ、先ほどの悟空と同じくやっすいコスプレ感は否めないんですが・・・
それでは正解例として画像検索したものを模写してみたいと思います。
【正解例】
(バストアップ構図で逃げずに全身描き切るイラスト系ブロガーの鑑!)
本来ならこんなポーズが描きたかったんですが頭の中だけのイメージではうまくいきませんでした。
モチーフ元よりも僕の好みで頭身高め、足のむっちり感10%増しといった感じで描いてみました。
セーラームーンはパーツが複雑ですし髪型もイメージはしやすいですが詳細となるとクエスチョンがつく難しい題材だったと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか。
なかなか頭の中のイメージだけで正確にアウトプットすることは難しいということが今回の実験で分かりました。
モチーフを見ないで描いているときのモヤモヤ感とモチーフを見たときに「あーこんな感じだった!」とスッキリするアハ体験的なものがあったと思います。
僕としてはやっててなかなか面白かったので気が向いたらまたやりたいなと思います。
ご覧いただいてありがとうございました。